ブラジルという国は
2017/11/05
こんにちは! リアムです。
リアムのブラジル渡航記を読んでくださりありがとうございます。
私は昨日から、やっと仕事を始めたところですが、
ブラジルでの弁護士さんとの業務提携の話は順調に進んでいます。
頼りにしてやって来たテツジ弁護士さんとは、日本に住む私のブラジル人の
お客さんが、ブラジル国の出生や婚姻証明が必要になった際に、
メール一つで書類を手配してくれることになりました。
さらに、テツジさんの弟さんのケンジ弁護士さんは、民事訴訟が得意なので
例えば日本に住むブラジル人が、離婚する時の財産分与や親権保証について
ブラジルでの裁判手続きが必要であれば、協力してくれることになりました。
お二人との業務提携は、私にとってものすごく大きな力になり、
業務提携というよりも、もはや支援協力に近い形で合意することができました。
こんな展開を私は予想もしていませんでしたが、とても嬉しい話として
まとまったことを、お二人へ心から感謝します。
テツジ弁護士さんは私に、ご自身のブラジルでの経験やブラジルという国について
また、ブラジル人についての話を聞かせてくれました。
テツジさん、ケンジさんの祖先は、日系ブラジル移民ではなく、
お父様が第二次世界大戦前に、ブラジルに仕事で滞在していた親族の帰国支援のために
ブラジルへ渡伯した時、戦争が始まってしまい日本への帰路が途絶えて、
ブラジルで暮らすことになった日系人の家系だそうです。
テツジさんたちは5人兄妹で、みなさん今もご健在です。
ご両親が、当時では珍しかった大学までの進学をさせてくれたおかげで、
兄妹たちは、弁護士になれたり有力企業に就職できたそうです。
どこの国でも、十分な教育は人間性を高めるうえで重要であることを感じました。
テツジ弁護士の奥様マユミさんは、
主婦業のかたわら、ご自身もペットトリマーとして独立開業されて、
現在は引退されましたが、昔は30年以上もお店を経営していたとのことです。
今日は、マユミさんが経営されていたお店があったマーケットへ
連れて行ってもらいました。
マーケットに着いて、マユミさんと市場の中へ入って行くと、
どこからともなくブラジル人たちが声をかけてきます。
みんな親しげにハグ&キスをして、マユミさんとの再会を喜んでいるようでした。
5メートル進んでは、また別のブラジル人に声をかけられハグ&キス。
一向に前に進めません。(笑) まるで芸能人のよう。(^^;
マユミさんは、
「ここの人たちとは、もう何十年も昔から一緒に生活してきたから
家族なんだよね。。。」
と昔を懐かしむように私に教えてくれました。
ブラジル人は疑い深い性格で、なかなか心から人を信用することがない。
でも、一度信頼関係ができると心から温かく迎えてくれ、友人同士であっても
家族のように関係を大切にする人たちだと教えてくれました。
私も日本で、日系ブラジル人の方々を支援する仕事をしているので、
ブラジル人の性格を知ることができたのは、とても勉強になりました。
マーケットには、定番の肉が売られていました。
ブラジルでは豚足ではなく、牛足??(笑)も食べられているようです。
あんたたち、肉をどんだけ食べるんだ!?というほどの量で販売しています。
そして、チーズの大きさも半端ない!
食欲の旺盛さに驚きました。(@_@)
ブラジルは今、不況だそうです。
貧富の格差がものすごく広がり、貧しい者たちは犯罪に手を染める。
悪循環な社会になっているそうです。
私が日本で、ブラジル人のお客さんにブラジルの状況を聞いたところによると、
今ブラジルは政治がとても安定していなくて、一部の優越層がとても財を蓄えている
状況であると、多くの方々が言っていました。
その話は、こちらブラジルに来てからも私はよく耳にし、
今ブラジルで何かを始めるには、少しタイミングが悪いことも知りました。
通貨は1レアル=約35円で、最低労働賃金が月に937レアル(約33,000円)です。
賃金に対して物価がどんどん上がっているため、インフレ状態で人々は消費を控えている
経済状況だそうです。
そのため、ブラジルから出稼ぎで日本へやってくる日系人も
増えていることを知りました。
ブラジル人たちは、経済不況と社会への憂さを晴らすために、
休日になると家族で飲んだり食べたりして、発散するそうです。
憂さ晴らしと言えば、ブラジル人のサッカー観戦もスゴイ!!
ちょうど地元サンパウロのサッカーチーム、パルメイラの試合があり、
街中は大興奮でした。
ブラジル人のサッカー応援は過激だと聞いていましたが、いったいどれほどのものなのか
直接見てみたくなり、ケンカなどに巻き込まれないように恐る恐るスタジアム周辺まで
散歩に出かけてきました。
スタジアムに近づくにつれて、サポーターの数も増えていきます。
応援歌を歌う集団、太鼓やラッパを鳴らすサポーター、スゴイお祭り騒ぎです。
スタジアムの入り口付近は、列ができていました。
そして、熱を冷ます警官隊。
この警察車両、装甲車のような形をしていましたが、
上部には放水銃が装備されていました。
言うなれば暴動鎮圧車両ですね。恐ろしい。。。
やっぱり熱い!ブラジル人!!
で、スタジアムの入り口はこんな感じでした。
今日は平日の夕方です。しかも、この時は試合開始1時間前の19時でした。
みなさん仕事はどうしたんでしょう?
サッカーの試合の日はお休みなんですかね。(笑)
今日は、ブラジルのマーケットからサッカースタジアムまで、
ブラジル人のライフスタイルや性格、大切にするものを
学ぶことができました。
日本人にはない感覚、価値観をしっかりと体験しながら肌で感じられ、
今後の私の仕事にも人生にも、参考にすることができました。
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