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こんなキャッチセールスに気をつけて!

      2016/12/28


こんにちは、リアムです。。。

もう今週で2016年も終わりですね。何かと忙しい年末です。
リアムは、まだ年賀状も書けず、今年は思い切って、
今までのお義理の習慣を止めてみようかなとも思っています。

 

さてさて、今日のブログですが、
実は、私の友人の息子さんが、今月、名古屋でキャッチセールスにつかまってしまいました。
私も、今までいくつかキャッチセールスの話は聞いたことがあります。
公務員として、市民相談を受けていた経験がありますからね。

でも、今回の話は、
あー、いよいよここまでやってくるんだなと思う、悪質な手段を聞きましたので、
リアムの大切なあなたには、情報提供しようと思います。
今回の話、ちょっと長いですよ。(^^;)

 

賢いあなたは、キャッチセールスなんてと思いますよね。
私も、友人の息子さんがキャッチセールスに引っかかっちゃったと聞いた時には、
正直、「今時、まだそんなんあったの?」「だまされるなんて・・・」
と思いました。

でも、そのやり口、巧妙なんです。
この記事を読んで、つかまらないようにしてくださいね。

 
 
 
今回キャッチにあってしまったのは、リアムの友人の息子さんのRくん。
Rくんは20歳で成人したばかり、今年から就職して、
やっと大人の仲間入りをした、社会人デビューさんです。

 

性格は控えめでおっとりタイプ。でも責任感と誠実さはだれにも負けず、そして正直な子です。
それもあり、勤務先の上司からはかわいがられて、同期入社の子たちよりも評価が高く、
お給料も少しだけ多いようです。

Rくんは、読書が好きで、いろんな種類の本を読んでいます。
そんなせいか、彼女もいなく、遊びでお金を使うこともあまりなく
給料のは大半を貯金して、毎月自分の気に入った本を買うことを楽しみにしていました。

 

今月、12月も冷え込んできた上旬、Rくんは毎月のように本を買いに名古屋へ出かけたそうです。
というのも、今月は専門書が気になり、名古屋の有名店まで買い求めに行ったそうです。

 

都会の様相はクリスマス。
イルミネーションとカップルが、一段と名古屋の街の雰囲気をロマンチックに演出し、
Rくんも普段とは違う感覚でいたのかもしれません。

専門書店に向かう途中、信号待ちをしていたRくんのもとに、一人のかわいらしい女の子が声をかけてきました。
都会名古屋にいそうな、ふわゆるヘアにかわいい小顔、まっしろのタートルネックに、
クリスマスを感じるチェックの赤いスカートとロングブーツ、絵にかいたようなかわいい子でした。

 

「こんにちは!」「ひとりなの?」「どこいくの?」と
Rくんにとても興味をもって話しかけてきました。

Rくんは今までろくに女の子と会話をすることなんてなく、
ましてや女の子に声をかけられた経験なんて一度もありません。

Rくんは、最初は驚きと緊張で、女の子を無視して通り過ぎようとしました。

そこへすかさず、女の子はRくんに、
「私、待ち合わせしてたんだけど、すっぽかされちゃって」
「時間あいちゃったんだぁ、ねぇ、どこに行くの?」
と尋ねました。

Rくんは、
「本屋、、、」とポツリと答えました。

 
ここで、つかまってしまいました!!

そこからの女の子の攻勢はすごく、
「ねぇねぇ、どんな本が好きなの?」
「私はねぇ、〇〇〇〇が好きなんだぁ」
「あなたは何系の本が好きなの?」
「本屋て何の本屋、すごく気になる!」
「私もついて行っていい?」

 

そして、専門書店に向かう間、お互いの好きな本の会話をかさねるうちに、
女の子から携帯番号の交換を求められました。
もはや、お友達感覚におちいっているRくんは、何の迷いもなく女の子の携帯にワンギリしました。

すると、急に女の子の携帯に着信が。
女の子がさっきまで待ち合わせしていた相手が、
都合がつき今から合うことになったそうです。

Rくんは女の子と、それ以上、本の話をすることもなく、
専門書店に着くこともなく別れました。
少しのさみしい感情が、Rくんの中に芽生えていました。

 

 

その夜、就寝前の読書の時間を楽しんでいる頃、R君の携帯にメールが。
普段から、着信はおろか、メールなんて親との連絡手段でしか使わないような携帯に
メール着信を伝えるメロディがなりました。

メールは、昼間に出会ったあのかわいらしい女の子からでした。

またRくんは、胸のドキドキが止まらなくなってきたことでしょう。
女の子にメールを返信してしまいました。

 

「ううん、暇だよ。本読んでただけ」

それから、何通もRくんと女の子の会話は続きます。
そして、今日、専門書店にいっしょに行けなかったお詫びとして、
もう一度明日、名古屋で会いたいと、メールが届きました。
そのメールには、女の子が探している専門書の名前も書かれていました。

Rくんは、その本なら知っていたので、
親切心、やさしさ、恋心、いろんな気持ちが入り交ざりながら、
メールに返事をしました。

「じゃあ明日、11時に名古屋駅で」

 

出会ったばかりの女の子が、どこのだれか、どんな子かも知らずに、、、

 

翌日、時間どおりにRくんは待ち合わせ場所に行くと、
女の子は、30分も前に来ていて、楽しみに待ってたとRくんに伝えました。
Rくんは今日は、昨日初めて出会った時より、
何倍も女の子がかわいく、愛しく思えたにちがいありません。

 

そして専門書店に向かおうと歩き始めると、
一段とかわいい女の子は、グッとRくんの手をつかまえました。

「ごめんね、あとから説明するから、少しこのままであるいて。おねがいっ」
訳も分からずRくんは従いました。

 

手をつないでから10分ぐらいして、女の子が言いました。
「実はさっき、前からともだちが来てて、、、」
「今日は彼氏と過ごすって言ってあるから、一人でいるとこ見られたくなくて」
「それにその彼氏にも、昨日、結局振られちゃってさ」

なんて、Rくんの心を動揺させることを告げられました。

「もし迷惑でなければ、このままもう少し、手つないでていい?」
女の子はおそらく、ここが勝負どころと、最大の武器、猫なで声と上目づかいでお願いしたことでしょう。

 

もはやここで、Rくんは自分の経験値を超えてしまいました。
完全に予測不能、制御不能状態におちいりました。もちろん正常な思考などできません。

その後、断片的な記憶では、
専門書店に行くどころか、ウィンドウショッピングに変わり、
気が付くと宝石ばかりを見せられていたと。

 

そして、最後に、彼女の友人の店にいいものがあるからと誘われ、
とうとう事務所のような所へ連れ込まれてしまいました。

 
当然、奥からは、真っ黒いスーツの怖い店員さんが出てくる。

女の子の友達。だから悪い人ではないだろう。。。

女の子のとても気に入るペアアクセサリーが出てくる。

彼女欲しがる。でもすごく高額。

なぜか、Rくんの職業や給料、貯金の金額を聞かれる。

真っ黒いスーツの怖い店員さん:
「このぐらいの金額なら、君の給料の何か月分じゃん!いけちゃうね!!おとこや!!」
一段とかわいい女の子:
「無理しないでね、私の分半分払うよ、、、」

ペアアクセサリー:クリスマスカップル特価40万円!!

かわいい女の子が、男前にキャッシュで20万円その場で払う

もはやRくんは逃げ道なし。。。。

 

 

この茶番劇、なんと4時間ものだったそうです。
Rくんも必死に逃れようともがいたのですが、
なんと、その時出されたお茶に、何か混ぜられていたそうで、
味がおかしくて飲むのを止めたのに、少量で頭がぼーっとしたそうです。
もはや犯罪ですね。商売の域を超えている。

結局Rくん、ペアアクセサリー40万円の契約を結び、
購入を強要されていない、クーリングオフもしない、商品の説明は十分受けたという
購入承諾書にさらにサインをさせられ、
いつのまにか女の子の20万円も支払ってあげることに。

 

まあ、もしその現金を女の子が支払ったとしても、
真っ黒いスーツの怖い店員さんと一段とかわいい女の子はお友達だから、
見せ金だったにすぎないでしょうけどね。

 

 

Rくんは、その日、解放されるために、コンビニのATMで40万円おろして、
真っ黒いスーツの怖い店員さんに渡して帰ってきたそうです。

怖い思い、悔しい思い、悲しくも、情けなくもあったでしょう。

結局この話、今日の時点で、支払った現金40万円は無事に返ってきました。
ハッピーエンドで終われたのです。よかったぁ。

リアムの友人のRくんのご両親、リアムも相談に乗り、
内容証明郵便、FAX、電話などなどあらゆる手段で契約解除を申し立て
クーリングオフもたてにして法的に訴えたところ、
しぶしぶ払った現金を返金してきました。

 

恐らくRくんに返金してもなお、この手段はもうけが出るのでしょうね。
だから、この手が使えなくなるほどまでには派手なことはしないのでしょう。

だから、まだ名古屋の街を、赤ずきんちゃんと狼がうろうろしてますからね。
名古屋を訪れることがあったら、あなたもご注意くださいね。

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