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「想う気持ち」は一番の贈り物

      2017/03/16


こんにちは、リアムです。。。

先日、3月10日(金)をもって、
23年間の公務員として、最後のお役目を終えました。

今月末まで、公務員としての身分はありますが、
長年繰り越してきた有休休暇をいただき、
月末までの日々を、
新たなスタートのために、また長年の奉職に一息つくために、
使いたいと思います。

そんな節目の3月10日の一日を振り返り、
私の23年間を整理する意味も込めて、
今回はその日のできごとを、あなたにもお伝えしたくてシェアしますね。

 

 

公務員として仕事する最後の日は、
特に変わりなく、普段と同じように始まりました。

特別に早起きするわけでもなく、
気持ちを引き締めるわけでもなく、
いつものように朝食をとり、息子を保育園へ送る日常。

 

唯一、今日が最後の仕事の日だと意識したのは、
玄関に置いてある、
おとうちゃんのお仕事、あと〇〇日カレンダーでした。

これ、中3と小4の娘が、作ってくれたものです。
手書きの「ねこ!」から始まってます。(笑)

途中でも何度か、小4の娘が描いた、何の関連もないイラストと
励ましの言葉が続き、行きたくない仕事への足取りを軽くさせ、
いつしか毎朝毎朝、爆笑することが楽しみになりました。

 

そして最終週の月曜日はこれ、

中3の娘が描いてくれたんでしょうね。絵のクオリティが違う。(微笑)
時折、節目の日にちにおりこんできます。
夜明け?日没?これも意味を受け取るのに苦労しますが、
最後の週を走り抜けるには、十分に力をもらいました。

最後の日、ドーン!

ん??おめでとう!?なんでや??(Happe:ハッペ??)
よく分かりませんでしたが、娘二人の温かい気持ちは伝わりました。
最後の50日間、私の仕事に行きたくなくなる気持ちを前向きにしてくれ、
とても温かい気持ちで包んでくれました。

ありがとう、娘たち。。。涙;

 

 

最終日、いつもの時間で出勤し、朝礼が始まりました。

最後の日の朝、私はいつもより少しだけ背筋を伸ばし、
朝礼の伝達を受けました。
上司に正対し、業務連絡を受け、
今日で最後なんだなと心に刻みました。

上司からは特に言葉はありませんでした。
期待していた自分もおこがましいとは思いましたが、
23年間を締めくくる最後の日を迎え、
少しは声をかけてもらいたかったのが本音でした。

娘たちからの朝の送り出しの温かい気持ちから、現実に戻りました。

 

最終日といえば、多くの退職者はウダウダと時間調整して過ごすのでしょうが、
私は、給料をもらっている以上は仕事をこなすべきだと、
定時までしっかりとかたづけました。あたりまえですよね。

もともと私には、公務員のこういう考え方、
効率や成果を重視しない傾向が合わなかったのかもしれません。
23年間もやってきてなんですがね、、、

 

チャイムが鳴り、23年間の最後の日が終わりました。
もう次に来る日は3月31日。
この日は休暇を入れてあり、退職辞令を受けたら
すぐに帰ろうと思っています。

礼儀として、上司に世話になったことを伝え、
今日が最後だと伝えました。

すると、心無いショックな一言で返されました。

「えっ?最後なの??早くいってよ」と。

さすがに私はあきれて、言い返してしまいました。

「お言葉ですが、2回ほどお伝えしましたよ」
「休暇の申請も出してあります」
「その時、3月10日までだね?と確認されましたよね?」

 

「あーごめん、そうだっけ?」の一言で片づけられました。

結局、部下のことなどなんとも思っていない人だったのですよ。
自分の23年の最後に、この上司に当たるとは、、、
残念な気持ちでした。ま、いろいろ学ぶこともできましたけどね。
人を思いやる大切さとかね。

その上司には、そのあと、上司自身の保身のためなのか、
私を主要な部局の関係上司の元へ連れていき、
私が今日で退職になります、お世話になりました、
さぁお前も言いなさいと、強要されました。

 

とても心が痛かったですね。
23年も働けば、最後の一瞬ぐらい、
感極まって涙の一粒でもこぼれるかと思っていましたが、
一滴も流れませんでした。

ホントにむなしく、何だったんだと真っ白になりました。

 

その嫌な気持ちを癒してくれたのは、

同じ課の同僚が、餞別だからと言って、
私の帰り際にこっそりプレゼントをくれたことでした。

言葉少なめなその方は、私の新しい門出に使ってほしいと
ボールペンを贈ってくれました。

さみし気な表情からは、別れを惜しむ気持ちがとても伝わってきて、
今までもらったプレゼントの中でも、
一番気持ちがこもっている贈り物だと感じました。

本当にお世話になりました。
私が抜けて、自分に負担がかかることになるのに、
いやな顔どころか、心から私を送り出してくれて、
本当に感謝します。ありがとうございました。

 

最終日の夜、

退職する今、もっとも私のことを想ってくれている4人の仲間が、
なんと、送別でなく新たな門出の祝いとして宴席を用意してくれ、
お寿司をごちそうしてくれました。

仲間は、年上も同年も年下もいます。
その仲間たちに、今までの私の23年間を振り返り、
つらかったこと、うれしかったこと、もう少しやりたかったこと、
また、仲間たちと手がけた仕事の思い出を話しました。

とてもすがすがしい卒業を迎えられました。

 

お寿司を終えて時間を見るとまだ21時前。
仲間たちは私を二軒目に誘いました。

カラオケスナックに誘われ、
普段カラオケなんか歌ったところを見たこともないのに、
珍しいなと思いながらも席に着きました。

お酒を飲みなおしてしばらくすると、カラオケが流れ始めました。
誰の客だろうと思っていると、仲間が一人ずつ歌い始めました。

どうやら選曲は「はなむけの曲」ばかりのようです。
みんなカラオケなんか苦手だから歌わないと、
今まで拒否してきた仲間なのに、
その夜はど下手に、音痴な歌声でマイクをもって、
私を送ってくれました。
私は、あまりのみんなの歌声の下手さに、
顔をくしゃくしゃにして笑い声をあげました。

でもなぜか、目からは涙があふれて。。。
感情は笑っているのに、涙が止まりませんでした。

 

私が退職することを仲間たちに伝えた時、
みんなはこれで私とサヨナラではなくて、
私が別の世界で活躍するだけのことだから、
悲しいことではない、送り出してあげる!

と言ってくれました。その言葉どおりの夜になったようでした。

 

みんなありがとうね。
私は次の仕事でも必ず成功させてみせ、
今度はみんなに焼肉でもごちそうするよ。
見ててください、私の活躍を!
そしてこれからもよろしくね。。。涙涙;

 

公務員人生の最後の日、
私はいろいろな人たちの心に触れました。
よくいいます、局面に立った時、
人の本心がわかると。

たった一日でしたが、私は多くの人の心を感じることができました。

 

そして、本当に心から、人を思いやる気持ちの温かさ。
それによって、贈られた人の心がとても幸せで満たされる感覚。
さらに、その幸福感をパワーにして、
人はより大きく羽ばたけることを学びました。

私はこの体験を、次の私の仕事に活かしたい。
このすばらしい気持ちを、
私とご縁のあったあなたへも分けていきたいです。

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